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アップセットは必然に

そう、思い返してみれば昨年の秋華賞ブラックエンブレムも、今回のスプマンテと同じ11番人気だった。

決して偶然の産物でも、無欲の勝利でもない。何週間前から栗東入りしての調整と王道とは言えずとも狙い済ましたローテーション・・2年続けてのアップセットは、陣営にとっては入念に織り上げられた「必然」であったのだろう。

ブエナに関して言えば、自分としては間違った乗り方だったとは思わない。
最も強さを表現したのもブエナであろう。しかし最も速い、あるいは最も強い者が勝者になるとは限らないのもまた勝負事の常。

収斂させれば”これが競馬”である。

素人目で概観すると重そうな血統ゆえ半信半疑だった*シャラナヤも素晴らしいレースをした。まはる様の解説を読んでから再び血統表に目をやれば、なるほど味わい深さも増すというもの。本邦の競馬にさほど積極的な関与をしていないアガ・カーン殿下だけに、あえての来日にはそれなりの意図と勝算があると素直に読むべきか。

しかし殿下の勝負服を眺めるに想起されるのは、同じくグリーンを基調とした勝負服のシンボリ牧場。ベクトルとしては同じ方向の馬産のメソッド~いわゆるBest to Bestではなく系統繁殖を理念とする東欧馬産~を志向しながら、前者は現在でも信じたメソッドにより素晴らしい果実に恵まれ続け、後者は代替わりを経る中で方向転換を余儀なくされ、かつて「孤高」と言われた輝きを取り戻せないでいる。

この差は何かと考えたときに、彼の地と本邦の馬産文化の違いだとか、ブリーダーの志だとかについ目が向いてしまいがちだが・・目先の利益や競馬環境の変化にとらわれずに馬産のコンセプトを維持していくには、まあ最終的にモノを言うのは財力なんだろうなあと、また身も蓋もない答えに行き着いてしまった日曜日の夜である。

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