晴れのち失速
’10新種牡馬プチ外伝 *デビッドジュニア
確かにマーケット受けする血統ではないのだが、102→29→4という種付け頭数の急落振りはいかにも極端と言わざるを得まい。産駒の評判がイマイチだったのか、はたまた他に何か原因があったのか・・
まあ*デビッドジュニアにとっては「大失速」が一つの持ちネタである、という言い方もできようか。英チャンピオンS・ドバイDF・エクリプスSと中距離のGIを勝ち切り、この路線のトップに君臨したデビッド。しかし引退レースとなったBCクラシックでは3コーナー過ぎから後ろに走っているかのような失速ぶりで、やっとの完走という体であった。故障でなく戦意喪失、だろう。
さらに言うと、*デビッドジュニアの近親にあたる*タイキブリザードも、勇躍挑戦した1996年のBCクラシックで、思いっきりの殿に沈んでいる。大失速はこのボトムラインのお家芸なのかもしれない。
とはいえ、近親には他に*パラダイスクリークやTheatricalもいるように本邦とも決して相性が悪いというわけではない。
例えて言えばメジャーでの実績を踏まえて6番に据えたものの、オープン戦で全くの音なし、スピード重視の日本野球への適応に疑問符というようなところか。フロント(JRA)のスカウティング能力はどうなってんだという批判を覆すには、初年度産駒の活躍が必要である。
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コメント
私はデビッドジュニアは面白い存在だと思っています。
たぶん激減はストラヴィンスキーやケイムホームの存在でしょうね。
JBBA種牡馬を付ける生産者はその枠で考える場合が多いですし。同じくらい出すならストラヴィンスキーに、そしてケイムホームなら安く付けられる…さらに同じ父系なら格安のタップダンスシチーもいる、というような状況ですし。
流行りに左右されない馬作りをしたいですね。
投稿: 山 | 2010年3月28日 (日) 21時19分
山さん、こんばんは。
なるほど。確かに同じ値段なら*ケイムホーム、同じ父系ならタップダンスが、という選択になりますよねえ・・
このまま埋もれてしまうのはもったいないとは思いますが。
投稿: りろんち | 2010年3月29日 (月) 00時07分