酷暑日記（ただし非競馬）

ベランダで育てていたブリエッタ（ペチュニア）の花があっという間に落ち、茎が変色し弱ってしまった。この冗談のような暑さと日差しの中で２日ほど水遣りを忘れたままにしていたのが原因だろう・・

そう思ってたっぷりと水分補給してから、この品種を開発した種苗会社のHPを覗くと「慌ててたくさんの水を与えても傷んだ組織が水浸しになるだけで、水や肥料が吸収できる健康な根になるには数日かかります」とあり、却って逆効果だったような。茎の剪定をし、鉢の置き場を替えて様子をみよう。

同僚が貸してくれた「告白」の文庫版を読了。少年による犯罪自体は別に目新しい食材でもないが、そこに教師の復讐というスパイスを入れて意外な辛さに仕上げている話。独白で物語を進めていく手法は、口語でスピード感を味あわせつつ、一人称の持つ体温を直裁的に伝える意図として成功しているかなと。（だから映画はまた違う作品なのだろう、まだ観ていないけど）
人間一人ひとりが見ている”風景”というものは、かくも個人的なもので他者とは乖離しているのだ。私たちがしばしば忘れているその当たり前なことに、自分は想いを馳せた。

毎年夏は、行き先だけをざっくりと決め、友人と３人で旅行に行くのが恒例になっている。道すがらの温泉で地元の人と会話したり、飛び込みで泊まった民宿の食事が最高だったり、夜の山道ドライブで迷子になったりと、予定調和でない旅の楽しさがある。また趣味嗜好が違う面子なので、普段の自分では経験できない場所や時間を味わえるのも面白いんだよなー。今年は瀬戸内海周辺（香川、愛媛、広島あたり）の予定。

しかし暑い日が続く。自分の仕事はインドアが中心だが、屋外で働いている方には本当に頭が下がる。汗を滝のように流しながら交通誘導をしている警備員に、昨日は通りすがりに思わず「ご苦労さまです」と声をかけた。