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晩夏の風

すこし遠回りして、桜並木の遊歩道で家路に着く。

数ヶ月前には淡い花を咲かせていた枝には濃緑、その緑越しに夜空を眺めた。

誤解や諍いや対立は世の常で、路傍の石ころほどにありふれたものだ。

いちいち気にせず、小石を蹴飛ばしながら進んでいる。

そうやって生きている。

でも時には小さな礫を踏む痛みが、深く胸に響く日もある。

自分が当事者でなくてもやりきれない痛み。

季節の移ろいを予感させる晩夏の風が、今夜はそう感じさせるのだろう。

缶ビールの苦味がやけに口に残った。

風に揺れる桜の枝が僕を慰めた。

*なんのコトかわからない方には恐縮です。

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