サンシャインとMan o'War
07年の東京ダービー馬アンパサンドとは父だけでなく祖母が共通という極めて近い構成を持つのが、戸塚記念を制したハーミア。繰り返しにはなるが伊達=サンシャインの代名詞たるブロケードの牝系に、自家種牡馬の*フィガロという独自色の色濃い血統だけに、牧場側の喜びもひとしおというところだろう。
ちなみに小倉2歳Sを差し切ったブラウンワイルドも、ボトムラインはサンシャイン牧場を経由している(ブラウンシャトレーを取り上げたエントリ参照)。最初は非社台系のサイアーが重ねられて地味な印象を受けたものの、アガ・カーン3世のUmidwarとその全姉のUdaipurが重なっているあたりには味わいを感じる。
2歳戦で言えば、アメリカのホープフルSではBoys At Tosconovaが勝利。自身も仕上がりの速さとスピードを売りにしたOfficer産駒らしさ全開というところ。ホープフルは”ビッグレッド”ことMan o'Warが制したレースだが、この父系がホープフルを勝ったのは1950年のBattlefield以来60年振り、ということらしい。
Man o'Warの父系はこのほかにJ P's Gustoが先日のDel Mar Futurityを制していて、今年の北米2歳戦線での主役を担う活躍をみせている。
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コメント
突然です。
ソーダストリームの牝系を長年に亘り追っかけております。
伊達一族、サンシャイン関係者以外ではそこそこなのではと自負しています。(何にもなりませんが…)
牝馬の出生率が高いために30年以上も綴ってきた牝系図は膨大なものになりました。
学生の頃は新橋に通って古い全国馬名簿を調べるのが楽しくて仕方なかったですよ。
ブロケードも大好きで、桜花賞を勝った時には結婚してもいいかなと思ってしまいました。
彼女は曾孫の代で活躍馬を輩出してるのに、ソーダ一族は比較的に質の高い種牡馬を配しながらプリモディーネ以降は重賞を賑わす存在が現れないことにチョッとだけがっかりもしています。
一族にはクリフジもいるアストニシメントの流れをくむブロケードですが、枝は違うものの第八アストニシメントの仔がサンシャインというのも面白いかなと…。(何にもなりませんが…)
ソーダと合体したブロケード牝系のアロマカフェにはもうチョッと頑張ってくれと言いたい。
失礼しました。
投稿: 町人学者 | 2010年9月25日 (土) 06時25分
コメントありがとうございます。
私もサンシャインのファンで、このブログにはちょくちょく登場しますので、また遊びにきてください。
プリモディーネは確かにアレですよね。先代は非常に考えられた配合をしていたと思いますし、時代も違いますから今の現状に歯がゆさを覚えてしまうのもある意味では仕方ないのかなとも。
まあオーナーブリーダーとしての存在感は失わないで欲しいと外野ながらに願いつつ、活躍を応援していきたいです。
投稿: りろんち | 2010年9月25日 (土) 12時50分
お言葉に甘えまして時々お邪魔させていただきます。
アローエクスプレスの姉ミオソチスはギリシャ語で「ハツカネズミの耳」という意味もありますが、普通に考えれば「忘れな草」ですね。先代はソーダに別の種馬を考えていたそうですが、繋養していた三沢牧場の三沢正ーさんは良い発情が来たので近くにいたメイジヒカリを付けてしまいました。これには伊達さんも立腹したようで、この失敗を忘れないようにとの意味も馬名に込められたようです。サラブレッドの生産は未来につなげるものです。基礎牝馬としてソーダストリームを輸入したオーナーにはスピードを基調とした将来的な血統デザインがあったのだと思います。事実、ミオソチスは札幌記念やステイヤーズSに勝ったランスロットなどを産んだものの彼女の牝系は衰退しております。
ご子息にも目先の流行ではなく将来を見据えた血統ビジョンを期待したいものです。
ソーダ一族は私のライフワークです。
折に触れコメントもさせていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: | 2010年9月27日 (月) 08時51分