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バイタル、南で輝く。

今でこそ日本で競走生活を送った牡馬が海外へ種牡馬として輸出されるという例は珍しくもないが、当時その知らせに触れたとき、いささかの驚きを伴ったことを覚えている。

*ヤマニンバイタルである。

90年産の*ヤマニンバイタルは、ヤマニンの土井氏がニュージーランドから輸入して日本で走らせた鹿毛馬。通算15戦5勝で大きなタイトルには手がとどかなかったが、条件馬ながら出走した鳴尾記念で2着に入るなど素質の一端は垣間見せた。

父がオセアニアの巨星・Sir Tristramで、兄もNZ2000ギニーを勝っているという良血馬。引退後はこの血統的魅力を買われる形で生まれ故郷のNZに戻り、種牡馬入りしたという経緯であった。

種牡馬としてもこれは成功したと言ってよいのだろう。NZダービー馬Cut The CakeやウェリントンカップのCluden Creekという2頭のG1ホースを筆頭に、優秀な障害馬も輩出している。残念ながらバイタル自身は昨年10月に死亡したが、その時点で勝ち馬率が57%という数字も出ていた。

さて、過日そのバイタル産駒のHerculian Prince が、オーストラリアの Kingston Town S(芝2000m・G3)を完勝した。これでメトロポリタンS→メルボルンカップ路線の有力馬と目される存在となったが、ガイ・ウォーターハウス調教師は大目標であるメルボルンの出走権のために、Colin Stephen Quality (2400m)というレースを挟むローテーションを示唆しているようだ。

Herculian Princeの母Sea Islandは*ラインゴールド→*デインヒル→Woodmanと日本にも馴染みのある種牡馬の累代。そこに同じくラトロワンヌ牝系の*ヤマニンバイタルでNever HuraとHura Bendの全姉妹3×4というクロスを作っている。印象としてはパワーと粘りを兼ね備えた中距離馬というあたりだろうか。

マイネルキッツ、ジャガーメイルと出走がウワサされていた日本馬が結局は回避となったメルボルンカップだが、なつかしい名を父に持つ馬が出走すれば、ヤマニン好きとしては応援したいところである。

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