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穂積の矜持を観た。

迂闊なことに試合の時間を忘れていて、大好きな長谷川穂積の試合はガラケーのワンセグで観戦せざるを得ないはめになった。しかし彼の想いはその小さな液晶画面からも十二分に伝わるほど、熱かった。

穂積がフェザーへと2階級を上げると聞いたとき、これは危ない橋を渡るものだと思った。減量に苦しみナチュラルな体重が60kgを超えている彼であっても試合となれば未知の領域。それもいきなりの世界戦である。

だからどういう戦略を取ってくるのかが非常に興味があった。ブルゴスはどちらかというとフィジカルの強さで来るタイプのようだったから、もちろん穂積は彼のスピードを活かした「打たせない」戦いをするのだろうと、月並みな予想していた。

しかしその予想はキレイに裏切られる。もちろんスピードとテクニックとを下地にはしつつ、穂積は打ち合いに挑んでいった。バンタムなら倒したであろう鋭いカウンターを何発も打ち込み、その代償として右まぶたをカットされ、アッパーで足元をふらつかされた。

8R終了後のスコアを見れば、後はどう逃げきるかだ。しかし戦い方を変えず、最後まで若く決して楽ではない相手との打ち合いに応じた。その姿はこれまでは技術の高さばかりが注目された穂積のボクサー/ファイターとしての深い矜持なのだったろう。

昨今のフェザーあたりは層が厚く、今後の試合はどれも危険な相手との手合わせになる。ただ今回の戦い方で勝ち切った事実は穂積と陣営に大きな勇気と経験を与えただろう。次戦が楽しみである。

格闘技を中継するときのTV局の「お涙頂戴演出」にはいいかげん辟易するが、今回はそれを差し引いてもよい試合だった。

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