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凍えたハニィクリーパー

ウサギを彷彿とさせるような可愛らしいルックスとは裏腹に、*スノーフェアリーの繰り出した末脚は鮮烈だった。周囲の観客は口々に諦念を吐き、応援していた自分ですら想像を超えたその結末に、いささかの戸惑いが入り交じった高揚を抱いて久しぶりの京都の芝を眺めていたのだ。

それにしてもプリミティヴな強さに加えて、陣営と騎手のマネジメントがこれ以上ない共鳴を奏でた勝利である。英愛オークス連覇はもちろん並の牝馬でないことを意味していたし、その能力を初めての海外遠征でも発揮できうると読んだダンロップ師の慧眼と調整は見事だった。

そしてムーアのイン突き。それまでの外有利に見えた傾向が<外を回ったから勝つ因果>ではなく<勝つ力のある馬が外を回った結果>であったとしたら、もちろんコース取りで勝負が決したわけではないとしても、その機微を見抜いたイギリスのトップジョッキーの洞察は賞賛に値する。

強い馬が適切なレース選択の下、きちんと調整されて無駄のない騎乗に導かれた。ある意味当たり前の結果ではあったのだろう。無論その当たり前を導きだすのが最も難しいのであるが・・

ちなみにこれまで3頭が来日した英オークス馬、*ユーザーフレンドリーに*ウィジャボードに*スノーフェアリーは、牝馬に先着を許したことがない。

メイショウベルーガ、リトルアマポーラあたりの古馬勢は現時点の力は出し切っているとは思う。また異世代を相手にG1で初黒星を喫したアパパネも、決して弱い競馬ではなかった。冬を彷彿とさせる白さのベルーガと雪の妖精さんに今回は凍えてしまった南国の赤いハニィクリーパーも、ふたたび英気を養って戻ってくるだろう。

そういえば前回のエントリで書いたキョウエイタップのエリ杯も、キレイなイン差しだったな・・そんな感慨をいだきつつ、これで京都G1は生観戦コンプリート。

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