Team Valor
有力馬の一角に挙げられていた2歳チャンプのUncle Moが直前に体調不安で取り消したケンタッキーダービーは、Animal Kingdomが直線で外から伸びての完勝。ダート戦に出走経験がない伏兵の勝利で単勝は約22倍という中穴となった。
でもって馬主のTeam Valor Internationalとは何だろナとちょいと調べてみた。
そもそもはブラッドホース誌やThoroughbred of CaliforniaのライターをしていたBarry Irwinが、1988年に創設したClover Racing Stableという組織がスタートになっている。
その後、この競走馬を共同所有する組織はTeam Valorと名前を替えて、見込みのある競走馬を購入(あるいは売却)しながら主に北米と南アフリカで競走馬を走らせている他、自身でも繁殖牝馬や種牡馬を所有してもいる。単なる馬主ともオーナーブリーダーとも異なり、あまり我が国では類を目にしない投資シンジケート業態といえるだろう。
ところで目敏い一口クラスタは既にお気づきのように、Animal Kingdomの半弟は今年の社台RHの1歳馬としてラインナップされている。ドイツ牝系(さらに遡上すればハンガリー牝系)のマル外が、大きな注目を集めることは間違いない。
この他にもTeam Valorは本邦と様々な接点があったりする。例えばアーリントンミリオンの勝ち馬で種牡馬として輸入された*スターオブコジーンや、07年のマイルCSに来日した*ベクラックス、キンカメの兄で種牡馬のThe DeputyもTeam Valorが馬主に名を連ねてマネジメントした時期があった。
また現在所有している幼駒には、2歳・1歳・当歳それぞれに1頭ずつハットトリック産駒がいる。中でも1歳牝馬は昨秋BCジュベナイルターフを勝ったPluckの半妹だから、ハットトリックにはそれなりに期待しているのだろう。
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