« Life of Man | トップページ | 伝説のMaiden »

晩白柚のように

フランベルジェがここは落とせないレースを押し切って、09年産出資馬の初勝利となったが、その日曜京都1Rには冠「シゲル」が5頭出しの攻勢をかけていた。

いわゆるシゲル軍団は近年、印象的なテーマで命名することで有名になっている。
07年産はモトナリ、ケンシン、ネネといった日本の歴史上の人物名。08年産はキョクチョウ、ソウサイ、ヒラシャインなど役職名。

そして今年2歳がご存知のとおり果物シリーズになっている。リンゴやバナナ、メロンといったポピュラーなものから、バンペイユ、パパイヤ、マンゴスチン、ガマズミまで幅広い。

しかし純粋に果物名ばかりかといえないところに馬名フェチの目は行く。アマガキとシブガキは渋(水溶性タンニン)の有無によって柿の品種を分類するときの俗称であるし、ホシガキは加工品である。

リンゴという果物名と、コウギョクという品種名が並列している例もある。クルミやアーモンドのナッツ類は果物とは別物として扱うべきだろう。まあどうでもいいといえばどうでもいいが。

ちなみにあるテーマに沿って世代の馬名を付けていくというのはキライなセンスではない。昔話になるが、世界の高峰シリーズから出た牝馬3冠ラモーヌとか、カリフォルニア地名編のモントレーとか、メジロ全盛期はその命名も併せて好きだったなあと思い返す。

さてシゲルに戻ろう。馬主の森中蕃氏は神戸市に本拠を置く証券会社「光証券株式会社」を育て上げた人物である(2010年に会長職を退いている)。氏は意外と古くからの馬主であり、軽く調べた範囲では77年産にシゲルダッシュ、シゲルバラクーダという馬の名が見える。有名どころではアラブの名ランナー・シゲルホームラン(セイユウ記念3連覇)あたりか。

しばらくは年5~6頭の規模を続けていたが、2000年以降次第に頭数を増やし、現在は1世代で40頭以上をJRAに登録している。個人名義ではメイショウに次ぎ、テイエムやトーセンあたりに並ぶボリュームになっている。

海外に繁殖を所有してその仔を輸入していた時期もあったが、現在は馬資源のほとんどを日高の牧場に求め、基本的に社台グループを供給源にしていない。セールでも高額な買い物をしないし、そのあたり馬主としてのスタンスはある意味明瞭と言えよう。

晩白柚のように大きく、メロンのように甘い夢が広がる2歳戦は始まったばかり。果物シリーズから次世代に花開き実を結ぶ”種”が生まれ来るだろうか。

|

« Life of Man | トップページ | 伝説のMaiden »

馬*その他」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/223066/52313560

この記事へのトラックバック一覧です: 晩白柚のように:

« Life of Man | トップページ | 伝説のMaiden »