ミマタの人を偲びつつ
JCは久々に現地で観戦していた。
馬券は*シャレータの単複に突っ込んだので完敗だったものの、ブエナはもともと好きな馬でもあるから、その勝利を「よく頑張った、よかった」としみじみした心持ちで受け止めていた。2歳から今までの頑張りには頭が下がる。表彰式を終えて馬房に戻ってゆく彼女の姿は、レース後とは思えないほど凛として、それは美しかった。
さて、帰宅してからラップを見たら、ウインバリアシオンのまくりで一気に残り5Fからペースが上がる流れだった。何か仕掛けるだろうと予測していたアンカツの秘策だったのか、あれがなければ上がり3Fの競馬になり結果も変わっていたかもしれない。
*デインドリームは残念だった。公式では上がり34.0とブエナに次ぐ脚で走っているが、いかにビッグネームでも適性と調子と騎乗が揃わなければアウェイでは勝負にならないという歴史を飽きるほど見てきている。今日は彼女の日ではなかった。
まあそんなこんなで、天気はいいし出資馬も勝つしでなかなか良いJCデイとなったわけだが、友人と芝生の上でダベっているうち「ツルマル」の鶴田氏が亡くなった話題となった。
もちろんツルマルの代表馬といえばG1を勝ったツルマルボーイの名が挙がるわけで、ただ同時にその母のツルマルガールや素質馬ツルマルツヨシ、ツルマルモチオー、ツルマルガイセンなど、記憶に残る馬が多かったねと昔話に花が咲いた。
そんな中でもやはり「ベスト・オブ・ツルマル」は90年のクラシックで活躍したツルマルミマタオーだったな、と意見が一致してしまうところが同世代である。もちろんミマタとは鶴田オーナーの地元である三股町にちなんだ馬名で、そのミマタオーを始めとして長年タッグを組んできた橋口調教師もまた宮崎県は三股町の出身である。
いわゆる平成の大合併の際、北諸県郡に属する他の4町が都城市との合併の道を選ぶ中で唯一、独自路線を選択した三股町の気風が、競馬界に於いても他に類さない個性的なオーナーと調教師を産んだ、のかもしれない。
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コメント
ツルマルのオーナー亡くなったんですね。
わたしは
ツルマルガール→
ツルマルボーイ
の流れが印象的です
毎回
勉強になります。
競馬は単にギャンブルだけじゃなく、サラブレッドの血統の歴史、人と人の繋がり、本当に下手な映画見るよりも面白いし、一度ハマったらやめれない。
昨日馬券は
JC
ウインバリアシオン
からだったので、見所はありました。ドキドキしました。
あと早田牧場ゆかりのセイルラージが勝ち上がり
ただ名前がお気に入りのファイナルスコアーが穴を開けたので、収支はなんとかトントンでした
また
更新楽しみにしてます
投稿: チャーリー | 2011年11月28日 (月) 15時29分