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リーコン引退に寄せて

いろいろと想いがある一頭だったので、軽く書いておく。

キャロットで出資していたリーチコンセンサスが引退した。

2歳夏のデビュー以来、大きな故障もなく走り続けること31戦というキャリアの意味は、特に一口をやっている方にはよくわかっていただけるだろう。そして4勝という勝ち鞍以上に、負けたレースでもいつも懸命に追い込む健気さ(と、もどかしさ)が好きだった。掲示板に乗ること実に24戦、6着以下となった7戦も最後のダート戦を除けば勝ち馬からすべて1秒以内という堅実さである。

その結果、1600万円の募集価格の彼女が獲得した本賞金は約1億1千万円に達し、この文章を書いている時点で、80頭近い同期キャロットの中で回収率トップだ。なんという出資者孝行だろうか。

同期のブエナビスタが走り抜けた華やかな舞台からには縁遠く、重賞にすら出走したことはないリーコンは、例えればクラスの中でも目立たたず、「ああいたね」と言われる女の子のような存在だった。でも自分の中には、決して忘れえない、やさしい手触りの痕跡を残している。

お疲れ様、リーチコンセンサス。

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コメント

だいぶたちましたが、バレンタインの日に胸がキュンとなりました。クラスでは目立たないけど僕は知ってたよ、君がかわいいのは的な・・ジッタリンジンの曲が似合う感じ
リーチコンセンサスおつかれ様でした。

投稿: チャーリー | 2012年2月20日 (月) 10時49分

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