Bertoliniの孫たち
Bertoliniは現役時の重賞勝ちが2歳時のジュライS(G3)のみだから、ゴドルフィンの一員としては傑出していたわけでもない。しかしミドルパークやナンソープなどのG1でも2着を3回記録したスピードに加え、名牝Courtly Deeを祖母に持つ血統背景が、種牡馬入りの後押しになったのだろう。
現在、イギリスのOverbury Studに繋養されているBertoliniの代表産駒は、父と同じく2歳時に6Fの重賞(チェバリーパークS・G1)を勝った*ドナブリーニ。言わずと知れたドナウブルー/ジェンティルドンナ姉妹の母である。
ディープの配合に関しては、個人的にはNorthern Dancerを重ねると「ドテッ」とするイメージを抱いていたが、ここまでの結果を見ればそれは全くの杞憂だったのは明らか。もちろん*ドナブリーニの場合は自身のポテンシャルもあるけど・・なんて思いながら各国の結果をナナメ読みしてたら、ドイツで目が止まった。
独2000ギニーのプレップにあたる、ドクトルブッシュ・メモリアル。勝ち馬のAmaronは内国産ではなくイギリス生まれのShamardal産駒なのだが、母Amandaliniはドナブリーニと同じBertolini産駒。さらにLyphard系×Nasrullah系という累代まで共通している。
ジェンティルとAmaronそれぞれの父であるディープインパクトとShamardalを相似と表現するのは厳しいが、意外と共通した血脈を持っているのも確かで、2頭の血統表とレース映像を見比べて、オモシロイなーと。
*ドナブリーニの2歳はネオユニ産駒の牡馬、1歳はゼンノロブロイの牡馬である。ハーツクライを付けると*ビューパーダンス&Lyphard's Specialの全兄妹3×3かー、などと妄想して春の夜が更けてゆく。
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