Darara
グルヴェイグがマーメイドSを制して、これでエアグルーヴの仔は4頭が重賞ウイナーとなった。
先日のトーセンレーヴで産駒5頭の重賞勝ちという記録を立てたのがビワハイジだから、1995年の阪神牝馬Sの1・2着馬は繁殖牝馬としてもまだまだ終わらない戦いを続けているようだ。
さて、近年で最強の繁殖は?的な話題になると必ず名が挙がのるは*アーバンシーやHasiliあたりだろうか。
*アーバンシーはご存知Galileo、Sea the Stars、Black Sam BellamyがG1を勝ち、その他に重賞勝ち馬を3頭生んだヨーロッパの名牝。片やHasiliもDansiliやBanks Hillなど6頭が主に北米の重賞勝ちを納めた。Dansili以外はすべてG1を勝っているから凄い。
先日その死が報じられたDararaもまた、これら名繁殖の系譜に名を連ねるべき1頭だろう。
アガ・カーンのオーナーブリードで生まれたDararaはDarshaanの妹であり、自身もヴェルメイユ賞を勝った名牝。
産駒にはフランスからオーストラリアに移籍してランヴェットS(G1)を勝ったDarazariや、ブエナビスタの追い込みを抑えてドバイ・シーマクラシック(G1)を制したDar Re Mi、同じくドバイシーマを勝った後にキングジョージで非業の死を迎えたRewildingなどがいる。
これ以外にも初年度産駒のDariyounがスペインG1のマドリード大賞典を勝ったり、Dardjiniがハードル重賞を勝ったり、Diaghilevは香港移籍の際にRiver Dancerと改名してクイーンエリザベス二世C(G1)を制したりと、まあ上記2頭の産駒たちと比べるとワールドワイドというか、型にはまらない活躍を見せているのが印象的だ。
繁殖の後半年はWatership Down Studで過ごしていた。
ちなみに本邦にもDararaから母系を連ねる繁殖牝馬が1頭いる。社台ファームの*ダラバンカ、山本英俊氏の預託馬である。
そういえば昔、Caerleon産駒で母がDararaの半姉という牝馬に出資したことがあった。デビュー戦がドベで結局鳴かず飛ばずで引退したが、イカニモな血統に萌えてしまった若かりし頃の甘苦い思い出ということで。
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