松明を掲げて
直線での斜行が物議を醸しながらも勝利したオークスは、父ジャングルポケットのダービーを彷彿とさせた。その後は一転して不振に陥ったのもまたジャンポケの娘らしかった、と思う。フサイチホウオー、アヴェンチュラと兄妹も高い資質を持ち、これほど相性のよい父母というのも珍しいものだろう。
残念ながらまだ現役で走っていたころのイメージばかり強く、何か語るには時間の経過が自分には足りない。ひとつ言えることは、スタッフに、乗り役に、ファンに、ライバルに恵まれた彼女は、決して”四面楚歌”ではなかった、ということだろう。
鎮魂の言葉に替えて「フランダースの野に」の一節を。
Take up our quarrel with the foe
To you from failing hands we throw
The torch; be yours to hold it high.
If ye break faith with us who die
We shall not sleep, though poppies grow
In Flanders fields.
僕らの闘いを続けてほしい
倒れながら投げて渡す松明(たいまつ)を
君たちの手で空に掲げて
死にゆく僕らの信念を裏切るなら僕らは眠れない
フランダースの野に、ひなげしの花が咲き誇ろうと
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