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130の宝石

馬伝染性貧血の余波で凱旋門賞への出走が叶わず、そのまま引退することとなった*デインドリーム。ドイツに根付いた牝系から生まれた馬ではないにしても、関係者にとってこれまでの日々が何物にも替えがたい素晴らしいものだったことは、去りゆく名牝との別れを伝えるこの記事と写真を観ても明白だろう。

その*デインドリーム、今年はアイルランドでFrankelを種付けをしてからの来日となる予定である。

Banstead Manor Studで今春から種牡馬となるそのFrankelの元には、予想通り眩いばかりの繁殖牝馬が集まりそうだ。Racing Postの記事によれば、チャンピオン牝馬級だけでも*デインドリーム、Alexander Goldrun、ウオッカ、Zagora(BCFM)といった名が上がっており、もちろんFrankelのオーナーブリーダーであるアブデュラ殿下(ジュドモンテ)からも、MiddayやHeat HazeといったG1勝ち馬が送り込まれる予定。またアメリカの年度代表繁殖牝馬のOatseeや、Binche(Bywordの母)、Clepsydra(Passage Of Timeの母)も含まれている。種付け予定の70%が北米や日本など海外からやってくる牝馬だそうだ。

Frankelの種付数130頭というのは、意識的に設定された数字である。牧場サイドは”This is an exclusive horse and we want to keep him exclusive.”と表現しているが、要するに競走馬として素晴らしいパフォーマンスを見せたFrankelの価値を毀損しないよう種付けの相手を厳選し、また市場における産駒の希少性を保つという戦略ということだ。

記憶に近いこところではSea the Starsが初年度140頭だったはずだが、こうした戦略を採れるのは言うまでもないが一部の限られた種牡馬に限られるし、もちろんオーナーの考え方にも拠るところである。社台なら250頭、クールモアならオセアニアとシャトルで南北半球合わせて300頭といったところになるだろうか。ちなみに日本では、ニホンピロウイナーが60頭前後に種付数を制限していたことが思い出される。

気が早い話をすると、もし無事に受胎出産となれば、少なくともウオッカの仔と*デインドリームの仔は日本で走ることになりそうだ。前者はHis Majesty≒Graustarkの5 x 5 ・ 6が生成され、後者は*デインヒル3×3である。

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