プチャーチンの黄金の馬(下)
ベレー帽の老人と再開したのは、下田訪問から半月ほど経った寒い日だった。やっかいな仕事を片付け重い足取りで帰路についた私は、BERGの前で見覚えのある後ろ姿を見つけたのだった。
みぞれが降る悪天候のせいか、店内は前回ほど混雑してはいない。コートを脱ぎカウンターで再会に乾杯すると、挨拶代わりに先週の競馬の戦果などをお互い報告しあった。京都のメインで万馬券を取ったという爺のオーダーは相変わらず黒ビールだ。
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