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様々なフレーヴァー

土曜中山の芝2200未勝利戦を、積極策から押し切ったのはビアンカシェボン。父フジキセキ×母ミルズウィスパーの牝馬である。

同馬は2年前のセレクトセールにおいて3100万円の値がついた。落札したのはオーストラリア人実業家のP.S.スライ氏で、当時は自国で走らせるのかとも推測されたが、同氏は2012年に「本邦外居住者個人馬主」の資格を取得。ノーザンファームで育成され、美浦の木村哲也厩舎からデビューすることとなった。落札時にエージェントが「スライ氏にオークス馬を買った」とコメントしていて、オークスへの出走が実現するかどうかはともかく、中距離で良い味を出しそうなレースぶりではあった。

スライ氏は母国でもオーストラリアンギニーなどG1を4勝した名牝*モシーンなどを所有している。ちなみに*モシーンはその後ノーザンファームの吉田勝己氏が50%の権利を所有し、先日日本に輸入されている。報道が正しければ、今春はディープインパクトを交配することになるようだ。

一方、アメリカでも3冠に向けて各地での前哨戦が始まっている。カリフォルニアのゴールデンゲートフィールズ競馬場で行われたエル・カミーノ・ダービーを勝ったDice Flavor(ダイスフレーバー)は、昨年5月のバレッツセールでにおいて10万ドルで落札されていて、落札者はOda Nobuo氏という人物。おそらく日本でも南関東を中心に競走馬を所有し、「フレーバー」という冠名を用いている尾田信夫氏と推察される。

尾田氏は全国に「カルディコーヒー」を展開している株式会社キャメル珈琲の社長だろう。最初に所有した馬の名がカルディナであり、その後もフレーバーという冠や食べ物の名前を馬名に用いている。

Dice Flaverは父がScat Daddyで母父が*アフリート。母系はDance SmartlyやSky Classic、*スキャターザゴールド、最近では*ラヴェリータなどが出るカナダの名門である。チャーチルダウンズのダービーまでたどり着けるのか、これからが闘いの本番になる。

(*モシーンが既に輸入されていることがわかったため、一部記事を訂正しました)

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