真夏の競馬忘備録
今日は久々、昼間に競馬を観られたので、つれづれと。
アーリントンミリオンはスミヨン鞍上の南アフリカ産馬The Apacheが競り合いを制したかに見えたが、進路妨害を取られて降着。2着入線のReal Solutionが繰り上がりで優勝となった。
Real SolutionはKitten’s Joyの産駒。そのKitten’s Joyは8年前のアーリントンミリオンで1番人気に推されながら、オブライエン厩舎が送り込んだPowers Courtの後塵を拝して2着に終わり、おまけに脚部故障でそのまま引退しているから、父の忘れものをしっかりと回収したことになる。
Kitten’s Joy産駒はさらにこの日、Admiral KittenがセクレタリアトSを、Big Blue KittenがソードダンサーSを勝利した。オーナーブリーダーのラムゼイ夫妻にとっては、自分たちが生産したKitten’s Joyの仔で、一日に3つもG1を勝ったのだから、人生最良の日に違いなかろう。
一方、同じネコ馬名では日本でもネコタイショウが函館の定渓山特別を大差勝ち。武豊騎手はこれを皮切りに支笏湖特別、札幌記念と特別3連勝をきめた。競り合いを力で制するような迫力はさすがに往年のそれではないが、機動力のある馬に乗った時のレース運びやペース判断は、まだまだ一級品だ。
夏は海外で乗りながらも、楽々とリーディングを取っていたころ、アンチだった自分は彼が特別を3連勝しても「またか」と辟易したものだった。しかし社台グループに距離を置かれ落馬で大怪我をし、成績が急落するユタカを見るのは正直寂しく悔しかった。年代の近さゆえの贔屓もあり、アンチもファンの一形態だということでもあるのだろう。
新潟の新馬1800M戦を勝ったケンブリッジベストは祖母が*プレミアムサンダーと*セイントセーラだから中西オーナーの手作り感満載。また*セイントセーラにマーベラスサンデー、*ブライアンズタイムと並べると、いわば早田牧場90年台の総集編といった感。
北九州記念に出走した出資馬ローガンサファイアは、最後方から追い込んで4着。軽ハンデとはいえ最速の上がりをマークしたのだから、これは褒めるべきだろう。
脚質的にもどかしいレースが多くなりそうな予感がなくもないけれど、楽しみが秋に続く。
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