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【Kalila】

半兄に仏ダービー馬で名種牡馬となるVal de Loir、半妹に英オークス馬Valoisを持つKalilaを祖とするボトムラインである。

Kalilaの2番仔でサンタラリ賞馬Lalikaは母国フランスを中心にその枝葉を広げていて、3兄妹でG1を勝ったWe Are(オペラ賞)・Call The Wind(カドラン賞)・With You(ロトシルト賞)や、2018年の仏1000ギニー馬Teppalの名が連なっている。香港ヴァーズの勝ち馬Dominantもこの一族出身だ。

4番仔となるRoi Learはヴェルテメール夫人(夫はシャネル創業者のひとりピエール・ヴェルテメール)の勝負服で1973年仏ダービー馬に輝いている。

Lalika以外の後継牝馬からはバラエティに富んだ活躍馬が出ている。オペラ賞馬Athykaやその仔でフランスからアメリカに移籍しオークローンHを勝利したAtticus、ドバイWCで3着に善戦したAllybar。MoohaajimはミルリーフSを制して種牡馬となり、またアポロマーベリックは中山グランドジャンプを勝っている。

また*ラキオーラは本邦輸入後は活躍馬を出せなかったが、その末裔にはJC馬*ランドの後継種牡馬として貴重な父系を継ぐScaroがいる。さらに、地味な出自ながらBCマイル連覇など北米の芝路線を制圧した栗毛の快速馬Wise Danもこの一族だ。同馬はエクリプス賞年度代表馬に選出された名馬で、芝を主戦場としたマイラーとしては史上初の快挙となった。

Kalila 1961 F-5
|Lalika(サンタラリ賞)
||Lerida
|||Bellarida(ロワイモヨン賞)
||||Forty Bells
|||||Jummana
||||||Another Party(ボワ賞2着)
||||||Teppal(仏1000ギニー)
||||Bayourida(ノネット賞2着)
|||||Bee Charmer(シカモアS2着)
|||||Tatterdemalion
||||||Miss Laa Di Da(ダンスデザインS3着)
||||Bellona(ペネロペ賞3着)
|||||Es Que
||||||Dominant(香港ヴァーズ、クイーンマザーメモリアルC)
||||In Clover(フロール賞)
|||||We Are(オペラ賞)
|||||Call the Wind(カドラン賞)
|||||With You(ロトシルト賞)
||||Belesta
|||||Assign(豪・ハーバートパワーS)
|||||Giuseppe Piazzi(ノルウェー・オスロC)       
|Princesse Kali (ベルドニュイ賞2着)
||Athyka(オペラ賞)
|||Atticus(オークローンH/種牡馬)
||Princesse Kathy
|||Athyka
||||Miss Lago(ロワイヤルオーク賞2着)
|||Irika
||||Allybar(マクトゥームチャレンジR2・ドバイWC3着)
|||Kiriyaki
||||Thunder Dragon(ジムクラックS3着)
|||Toujours Irish
||||Dubai Surprise(リディアテシオ賞)  
||Aspern
|||Cudas(リュパン賞・仏ダービー3着)
|||Priscess of Tides
||||Vitakine(ブラジル・カシアス公爵賞)
|||*ファスタ(ミセスリヴィアS2着)
||||オメガファスター
|||||アポロマーベリック(中山GJ)
|||Theoretically(デルマーオークス2着)
||||Niagara Causeway(東京シティH・種牡馬)
||||Thiella
|||||Moohaajim(ミルリーフS・種牡馬)
|Roi Lear(仏ダービー)    
|Kara Sou 
||Touch of Pink
|||Roseate wood
||||Rosensturm(チェコで種牡馬)  
|*ラキオーラ(クレオパトル賞2着)   
||Askmysecretary
|||Carsona(ハリウッドオークス3着)
|||Lisa Danielle
||||Our Royal Dancer
|||||Bailando Voy(パセアナ賞)
||||Successful Dan(アリシーバS他)
||||Wise Dan(BCマイル他/米年度代表馬)
||Saquiace
|||Sky Dancing
||||Scaro(オイロパ賞/種牡馬)
||||Sound(ベルリン大賞2着)    

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