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<title>まったり血統派の茶飲み話</title>
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<description>馬の血統をめぐるメモ書き　＊
　
ときに日常のつれづれ</description>
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<title>苦くも暖かき</title>
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<description>思い返せば21年前、晴天で行われたダービーもこの目で観ていた。鮮やかに涼やかにゴ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;思い返せば21年前、晴天で行われたダービーもこの目で観ていた。鮮やかに涼やかにゴールを駆け抜けたトウカイテイオーから遅れること９馬身、シャコーグレイドの鞍上では若き日の蛯名正義が鞭を振るっていた。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;武豊という天賦の騎手と同期だったこともあり、蛯名は決して最初から脚光を浴びる存在ではなかった。土台を築き柱を立て、徐々に自らの地位を築き上げたきた。その途上で多くの名馬と出会い、中でも*エルコンドルパサーと挑んだ凱旋門賞では、世界の頂きに最も近い位置に手をかけた。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;今では2,000勝以上を挙げるトップジョッキーとなった蛯名でも、ダービーだけは届かぬ栄光だ。シャコーグレイドから昨年のトーセンラーまでの１９回、最高位はハイアーゲームの３着である。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;初夏の眩い陽射しの中、ゴール後にディープブリランテの鞍上で見せた岩田の姿はもちろん、彼が歩んだ軌跡を物語る美しさがあった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;一方わずかな差で栄誉を逃した蛯名は、検量室で号泣したという。「２０回」という数字に積み重ねた日々に想いを馳せるとき、彼の涙には勝者のそれとは違う重みを感じ、胸の奥底に得も言われぬ感情が沸き立つ。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;それは決して哀しみとか憐憫ではなく、愚直に歩みを進める者に対するほろ苦くも暖かなエールなのだ。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;第７９回日本ダービーが終わった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;関係者もファンも、それぞれの想いを抱えて、次のスタートラインに立つ。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>馬*その他</dc:subject>

<dc:creator>りろんち</dc:creator>
<dc:date>2012-05-27T22:57:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://relaunch.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-ad0e.html">
<title>そこに戦略はあったか</title>
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<description>オルフェの天皇賞を終えて、自分の中であれこれ考えたり、TwitterのTL上で断...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;オルフェの天皇賞を終えて、自分の中であれこれ考えたり、TwitterのTL上で断片的に呟いてたことなんかを、ざくっと文章にしておこう。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;至極当たり前ではあるが、レース後は様々な意見がTLで渦巻いていた。その多くはオルフェーヴルの敗因に関するものであり、池添騎手のレース読みの批判だとか折り合い至上主義への揶揄、なんかも目立っていたように思う。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;そんな中で、馬券上の予想と、レース体系や騎乗論とが渾然としているところは気になった。具体的に言えばオルフェーヴルの気性や騎手のこれまでの乗り方などは予想においては所与の条件であり、換言すればそれらをどう解釈/再構成するのかが馬券上の予想であろう。翻って長距離路線の意義やJRA騎手の技量について語るのは、所与の条件そのものの是非を論じることであって、両者は全く位相を異にする。解っている人には当たり前のことではあろうが。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ところでラップ分析を専門とされているクラスタさんは、残り1600の時点で絶望的な位置取りであったと検証している。具体的な数字を見せられるとなるほどと首肯せざるを得ず、仕掛け遅れではないという指摘には勉強させられた。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;さてオルフェである。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;陣営に瑕疵を求めるとすれば、戦術どうこう以前の問題だろうと個人的には思う。あの気性を考えれば長丁場で「折り合うこと」が目的化するようなレースをせざるを得ないのは、ある意味仕方ないとは思う。批判されるべきはむしろ、そういった「受け」の展開を強いられるのが誰の目にも明らかな天皇賞路線を選択した点にあろう。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;クラシックは能力の違いで圧倒してこられたし、海外遠征を視野に様々な可能性を広げていくという狙いまではわかる。しかし前走の逸走に見るオルフェの危うさが一朝一夕に改善されるわけもなく、また「芝の丈がうんぬん」という天皇賞後の騎手コメントを読むに至り、この陣営のプロスペクトに根っこのところで疑念を抱いてしまうのである。そこにどんな戦略があったのか、と。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;オルフェーヴルの強さと速さは素晴しい、それは誰もが理解している。だからこそそれに相応しい競走生活を送って欲しいと願ってやまない。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;そしてビートブラック。失うものはないという気概で目いっぱいに仕上げた中村均師と、負かすならこれだという積極的な騎乗をした石橋脩騎手には、賛辞を送りたい。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>馬*その他</dc:subject>

<dc:creator>りろんち</dc:creator>
<dc:date>2012-04-29T23:18:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://relaunch.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/bertolini-8eff.html">
<title>Bertoliniの孫たち</title>
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<description>Bertoliniは現役時の重賞勝ちが２歳時のジュライＳ（G3）のみだから、ゴド...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;Bertoliniは現役時の重賞勝ちが２歳時のジュライＳ（G3）のみだから、ゴドルフィンの一員としては傑出していたわけでもない。しかしミドルパークやナンソープなどのG1でも２着を３回記録したスピードに加え、名牝Courtly Deeを祖母に持つ血統背景が、種牡馬入りの後押しになったのだろう。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;現在、イギリスのOverbury Studに繋養されているBertoliniの代表産駒は、父と同じく２歳時に6Fの重賞（チェバリーパークＳ・G1）を勝った*ドナブリーニ。言わずと知れたドナウブルー／ジェンティルドンナ姉妹の母である。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ディープの配合に関しては、個人的にはNorthern Dancerを重ねると「ドテッ」とするイメージを抱いていたが、ここまでの結果を見ればそれは全くの杞憂だったのは明らか。もちろん*ドナブリーニの場合は自身のポテンシャルもあるけど・・なんて思いながら各国の結果をナナメ読みしてたら、ドイツで目が止まった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;独2000ギニーのプレップにあたる、ドクトルブッシュ・メモリアル。勝ち馬の&lt;a href=&quot;http://www.pedigreequery.com/amaron2&quot;&gt;Amaron&lt;/a&gt;は内国産ではなくイギリス生まれのShamardal産駒なのだが、母Amandaliniはドナブリーニと同じBertolini産駒。さらにLyphard系×Nasrullah系という累代まで共通している。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ジェンティルとAmaronそれぞれの父であるディープインパクトとShamardalを相似と表現するのは厳しいが、意外と共通した血脈を持っているのも確かで、２頭の血統表とレース映像を見比べて、オモシロイなーと。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;*ドナブリーニの２歳はネオユニ産駒の牡馬、１歳はゼンノロブロイの牡馬である。ハーツクライを付けると*ビューパーダンス＆Lyphard&#39;s Specialの全兄妹３×３かー、などと妄想して春の夜が更けてゆく。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>馬*海外</dc:subject>
<dc:subject>馬*血統</dc:subject>

<dc:creator>りろんち</dc:creator>
<dc:date>2012-04-27T22:26:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://relaunch.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-cd70.html">
<title>タニノであるために</title>
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<description>日本ダービーというレースは途方も無い磁力を放ち続けているのと同時に、少しばかり気...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;日本ダービーというレースは途方も無い磁力を放ち続けているのと同時に、少しばかり気まぐれなところがある。上田清次郎、メジロ牧場、岡田繁幸らのビッグネームが足掻きながらも届かないその名誉は、ディープスカイやロジユニヴァースの馬主に対してはいささか唐突に届けられた。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;決して大といえる規模を持たずしてダービーを４度も制したカントリー牧場は、そういう意味で言えば、本邦競馬の歴史において最も祝福されたオーナーブリーダーだったとも言えるだろう。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;自分が競馬を始めた頃はタニノスイセイやタニノボレロなどが重賞を勝ってはいたが、ムーティエやチカラやハローモアはすでに歴史の中の存在であり、”かつての名門牧場”というイメージが強かった。『優駿』に掲載された記事によれば、このころはスランプから脱するべく80年代から始めた全面的な改革の只中にあり、生産頭数もかなり絞り込んでいた時期のようだ。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;様々な取り組みが枝を伸ばし花を咲かるためには多くの季節が必要だ。タニノギムレットが生まれたのが99年だから、カントリー牧場が復活するまでには20回に近い数の春が、北海道に訪れたことになる。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;さて、件の谷水氏インタビューで印象深いのは、配合において有用な方法論をみつけることはできなかったとして、&lt;/p&gt;&lt;blockquote cite=&quot;&quot;&gt;&lt;p&gt;跡を継ぐ人物に伝えるべき具体的な”何か”が手にできない以上、牧場は僕の代で終わっていい、とずっと考えていました。&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;&lt;p&gt;と吐露している点である。ギムレットという花からウオッカが見事に結実したように（またウオッカの配合に様々な趣向が凝らされているように）、周囲からはカントリー牧場のメソッドには他とは一線を画する何かが宿っているように見えるが、当の谷水氏の冷静な目は成功にも曇っていないのだろう。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ちなみに奇しくも同じ誌面でノーザンファームの吉田勝己氏が「種付けはお客さんを優先するため、空いている種牡馬の中から選ぶのが基本」と述べている。対称的なのように見えて実は同じこと裏と表から観ているのが、面白い。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;カントリー牧場の歩みを俯瞰するどころか雑駁過ぎる感想になってきたが、更に付け加えれば、自分が始めて関西の競馬場に行った時に馬券を買ったミスターアロマックがカントリー牧場馬だったことを今回知った。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;いずれにせよ、タニノがタニノであるために、本当に見事な引き際だと思う。そしてウオッカという素晴らしい果実がどんな種を大地に落としていくのか、私たちはまだまだカントリー牧場の続きを楽しめる幸福がある。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>馬*その他</dc:subject>

<dc:creator>りろんち</dc:creator>
<dc:date>2012-04-21T21:57:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://relaunch.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/fairy-blue-2f40.html">
<title>Fairy Blue の賛否</title>
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<description>BodemeisterやGemologisntらの新勢力が現れる一方、本番で有力...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;	BodemeisterやGemologisntらの新勢力が現れる一方、本番で有力視されていたUnion RagsやHansenが前哨戦を取りこぼしたことで、今年のケンタッキーダービー路線は俄に混戦模様を呈してきている。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;そのHansenが負けたブルーグラスＳでは、尾の色を巡る場外戦があったようだ。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;そもそもは馬主のハンセン博士が、Hansenの尾を着色して出走させたいと着想したのが出発点。前走ゴーサムＳでは実現しなかったカラーテイルを、今回は青く染めて走らせるのが、彼のプランだった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;実際に土曜の朝にはHansenの尾の下半分は鮮やかなロイヤルブルーになっていたそうだが、レース前にパドックへと姿を現した芦毛馬の尾に色は着いていなかった。Mike Maker調教師が、主催者側の人間から「このままならレースに出走させられない」と囁かれ、洗い流してしまったのである。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;一方で馬主サイドは、主催者から「除外の対象にはならない」との確認を得たが、携帯電話が繋がらず、その情報は調教師に伝わることはなかった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;キーンランドに詰めかけた４万人という記録的な観衆が通信網を麻痺させたのか、あるいはもともと着色に賛成の立場になかった調教師があえて連絡手段を絶って色を落としたのか、それは定かではない。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;いずれにせよ真っ白な馬体で出走したHansenは、Dullahanの追い込みに屈して２着。距離延長への不安とともに、陣営の中に不協和音を響かせたまま、チャーチルダウンズへと向かうことになった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ハンセン博士は、子供たちが童話に出てくるようなカラフルな尾とたてがみを持ったHansenの絵を描くのを観て、このプランを思いついたという。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;個人的には主催者のルールから逸脱せず、競走能力に影響ない範囲であれば許容してもとは思うが、向こうの掲示板などを覗いた限りでは賛否両論。「変わり者」と自ら認めるハンセン博士のキャラも好き嫌いが分かれるところなのだろう。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;最後にKYダービー路線で日本絡みの話題をメモ。&lt;br /&gt;ブルーグラスＳに出走したTeam Valorのハットトリック産駒Howe Greatは５着。&lt;br /&gt;同日のアーカンソーダービーで圧巻の勝ちっぷりを見せたBodemeisterは*エンパイアメーカー産駒。&lt;br /&gt;連勝で本番に向かう上がり馬Gemologistは３冠牝馬スティルインラブの従兄弟と。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>馬*海外</dc:subject>

<dc:creator>りろんち</dc:creator>
<dc:date>2012-04-15T12:32:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://relaunch.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-5f79.html">
<title>春の風にＳ君を思う</title>
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<description>そもそも疾患として捉えるべきかというクリティカルな疑念を含め、その定義や診断基準...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;そもそも疾患として捉えるべきかというクリティカルな疑念を含め、その定義や診断基準にもさまざま議論があるとはいえ、アスペルガー症候群というフレームを通して見ると腑に落ちることが多いのも事実だったりする。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;昨年、某有名私大を卒業して入社してきた新人Ｓはそんな典型だった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;最初から硬い印象があったＳも、まあ緊張がほぐれ慣れてくれば変わってくるだろうと周囲で話していたが、そのうち直接指導している自分の同期からも頻繁にグチを聞くようになった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;・説明した事柄のメモを一切取らず、同じ事を何度も聞いてくる&lt;br /&gt;・例え話や比喩を理解しないで文字通りに受け取る&lt;br /&gt;・予想外の展開に対して柔軟に対応できない&lt;br /&gt;・同僚や上司に気を配ることができない、チームワークの概念がない&lt;br /&gt;・先輩や顧客にも友人同士のような言葉遣いや態度を使い、不快にさせる&lt;/p&gt;&lt;p&gt;業務に直接かかわらない部分では&lt;/p&gt;&lt;p&gt;・身だしなみに無頓着で、スーツが汚れていても気にしない&lt;br /&gt;・飲み会では自分の食べたいものを注文し食べるだけで会話が続かない&lt;/p&gt;&lt;p&gt;その場に応じた対人対応が多い部署だけにＳ君の姿勢は致命的で、同僚や上司がフォローして事態を収束させることが続いた。仕事がスムースに進まない上に反省する様子もく、言葉は悪いが「可愛げがない」のである。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;数カ月経ってもこうした傾向が改善されないのを見聞きして、これはアスペルガーだよなーと思った。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;アスペルガーに対する社会的認知の広まりと並行して、社会でどのように彼ら彼女らを活かしていくか、という方法論も散見されるようになっている。先日もNHKの『クローズアップ現代』が雇用の場におけるこの問題を取り上げていて、彼らの特徴を理解し環境を整備し・・というさもありなんという内容ではあった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;同時に一方で行うは難し、というのも事実ではあろう。会社などではフォロー体制を構築する余裕があるのかという現実的な側面に加え、アスペルガー症候群に対する理解もまだ十分ではない。また頭で理解したとしても、彼らの言動によってかき乱される周囲の人間の感情は明らかに、組織内ではそうした環境整備に逆風として作用する。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;事実、Ｓ君に対してもチーム内でネガティヴな感情が先行して、どう彼の特徴を活かしていくかという視点まで到達する余裕はなかった。そして４月の異動で私は別の部署に移り、Ｓ君はバックヤードの仕事に配置替えとなった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;私は精神科医でないし、彼がアスペルガー症候群かどうかの診断はもちろんできない。だが今後も少なからず出会うであろうＳ君的な誰かに対して、彼らの特徴を受け入れて、自分の感情面のフラットさを保ち、どう向き合っていくのかというのは、逃れ得ない課題なのは間違いない。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>りろんち</dc:creator>
<dc:date>2012-04-08T14:04:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://relaunch.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-0b2c.html">
<title>あるいは、曙光</title>
<link>http://relaunch.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-0b2c.html</link>
<description>追う者には勢いと野望が宿り、その矢面に立つ王者は失うものの大きさとも戦わなければ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;追う者には勢いと野望が宿り、その矢面に立つ王者は失うものの大きさとも戦わなければならない。ボクシングなどで頻繁に言われるように、タイトルは獲るよりも守る方がずっと難しいのが勝負事の条理の一つではある。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;日本調教馬は、結果だけ見ればその危惧が現実のものとなったドバイWCになった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;とはいえ、自分としては決して悲観するばかりの内容ではなかったと感じる。昨年は馬の力と好騎乗に加え、マークが緩くレースの流れに乗れたのも大きな勝因だった。今年は戦前から日本調教馬の動向が海外メディアでも頻繁に報じられ、スマファルが２番人気に推された。レースではトランセンドもSo You Thinkに楽逃げを許されなかった。マークは明らかにキツかった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;昨年の快挙を経て、ゴドルフィンやバリードイル陣営にとってお客さんではなく手強い敵として対等に捉えられていたとするならば、その結果としての敗戦が示すものは日没ではなかろう。日本競馬の現在地であると同時に曙光でもあったと思いたい。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;とまあ、寝落ちしてライヴでレースを観てもいない自分が偉そうに語るのもいかがなものかとは思うけれど。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;勝ったMonterossoはDubawiの仔、すなわちDubai Millenniumとの祖父―孫制覇になった。母系はLoosen Upの名前（JCに来日した*ベタールースンアップの父）でピンと来た通りオセアニアと。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>馬*海外</dc:subject>

<dc:creator>りろんち</dc:creator>
<dc:date>2012-04-01T22:21:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://relaunch.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-35c1.html">
<title>石南花</title>
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<description>三寒四温とはよく言ったもので、本来はもう少し早い時期の気候を表す言葉だろうが、今...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;三寒四温とはよく言ったもので、本来はもう少し早い時期の気候を表す言葉だろうが、今年はなかなか春らしい春がやってこない。そうしたじれったい季節の移ろいもまあ悪いものではなく、今はまだ緑のシャクナゲが、花を咲かせる姿を想像しつつ歩くのも楽しいものだ。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;さて、そんな散歩から帰ってきてテレビをつけたら、阪神の平場をマコトナワラタナが目の覚めるような末脚で差し切った。*ファルブラヴ×サンデー牝馬でノーザンＦ生産馬だからこれは珍しくもないが、祖母があのブゼンキャンドルである。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;９９年の秋華賞を12番人気で制したアップセッターとして、あるいは障害を勝ったG1ホースとして有名なブゼンキャンドルは、戦後の競馬史に名を刻んだ上田家が灯した最後の炎でもあった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;福岡県に生まれ筑豊や備前の炭鉱の経営で財を成した上田清次郎は、馬主としてもダイナナホウシュウやホウシュウクインなど多くの名馬を所有し、1950年から60年代にかけて４度もリーディングオーナーに輝いている。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;そんな大オーナーもダービーだけは勝てず、その栄誉を浴することが最大の目標となった。65年のダービー直前には本命視されていたダイコーターを破格の値段で購入して物議を醸し、寺山修司は「非力なファンにとって人生の比喩として大問題だった」と書いた。ちなみにレースはキーストンが逃げきっている。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ブゼンキャンドルの母系は戦前に輸入された*デスモンズホリデイという繁殖に溯る。上田家は54年生まれのブゼンアサイチから所有し、その仔ムーテイイチは72年の最優秀障害馬に選ばれた。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ムーテイイチの孫にあたるブゼンスワンに*モガミをつけたのは、獲り逃した中山大障害を勝つためという話もあるが、思惑とは異なってキャンドルが平地のG1を勝ってしまった。さらに、その調教師がムーテイイチの障害主戦騎手だった松田博資その人だったのもまた面白い巡りあわせだと言えよう。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;清次郎が87年に他界した後の生産を続けた上田牧場もキャンドルが淀で輝いた２年後に廃業した。ホウシュウ（豊州）やブゼン（豊前）の冠が刻んだ歴史は終わりを迎えることとなった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;そんなバックボーンを知ってマコトナワラタナが再び輝く日が来たら、鮮やかな石南花＝シャクナゲを思い出すのだろう。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;シャクナゲは豊前市の花でもある。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>馬*血統</dc:subject>

<dc:creator>りろんち</dc:creator>
<dc:date>2012-03-25T20:01:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://relaunch.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-d128.html">
<title>３コーナーで巡る想い</title>
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<description>あの３コーナーでの出来事は、おそらく観る者の立ち位置や競馬観によって千差万別の感...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;あの３コーナーでの出来事は、おそらく観る者の立ち位置や競馬観によって千差万別の感情と解釈とを生み出したように思う。オルフェーヴルの無事を安堵するファンがいれば、騎手と陣営の戦術眼を批判する意見があり、スリリングなレースで楽しかったと笑みを浮かべる者もいた。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;自分は競走馬を御す技術については全くの素人であるし、陣営の仕上げ方や池添騎手の所作についてはテクニカルな面から批評することはできない。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ただ、オルフェーヴルが傑出した能力を持つのと同時に、狂気と紙一重の危うさを内包している競走馬であると認識していたし、常にそれを前提にレースを観たり馬券を買ったりしていた。だから外ラチに向かって行ったあの瞬間はさすがに状況が理解できず驚いたけれど、終わってみれば「オルフェーヴルのレース」だったなと妙な納得感もあったりしたのである。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;積んでいるエンジンの排気量＝速力だけではなく、フィジカルの強さや気性面、調教師の技量といった側面もまた、一頭の競走馬を構成する要素である。そういう意味で振り返れば、昨日の阪神においてはギュスターヴクライはオルフェーヴルよりも強かったと言うべき、そう個人的には思っている。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;さて。それにしてもまあ、色々と想いが巡ったレースだった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;逸走という括りではサクラホクトオーの菊花賞。&lt;br /&gt;レースを辞めてから再点火なら日本短波賞のマルゼンスキー。&lt;br /&gt;何が起こったかわからないのなら DayjurがBCスプリントで見せたJump。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;そしてオルフェーヴルが馬群に追いつくときの爆発力には、サッカーボーイの影が見えた。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>馬*その他</dc:subject>

<dc:creator>りろんち</dc:creator>
<dc:date>2012-03-19T22:23:00+09:00</dc:date>
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<title>トリコローレ大臣</title>
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<description>さて、小川敏夫氏である。 まあ自分は競馬ファンの中でも「大臣が競走馬のオーナーだ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;さて、小川敏夫氏である。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;まあ自分は競馬ファンの中でも「大臣が競走馬のオーナーだった」ではなく「あのイタリアンカラーの馬主が大臣になった」という認識の世代なので、今回のアレは奇妙な感慨みたいなものがあったりした。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ヤメ検の弁護士であった小川敏夫氏がJRAで馬を所有したのは、1986年産の世代からだった。２世代目にあたるヤマニンスキー産駒の牡馬が、今でも所有代表馬に名が挙がるイタリアンカラーである。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;イタリアンカラーは明け３歳１月のデビュー戦で２着（勝ち馬は凱旋門賞馬*サンサンの仔スプライトパッサー）。折り返しのダート戦で圧勝を収め、スプリングＳでも３着に入るなど素質の一端を見せたが、クラシック出走は叶わなかった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;長期休養を経て４歳夏に本格化し、横山典弘を背に500万→900万→準OPと特別を３連勝。その後２度目の休養に入るが、復帰緒戦も快勝してオープン入りを果たし、93年の日経賞でライスシャワーの2着に健闘している。重賞タイトルは獲れなかったものの、順調に使えれば重賞には手が届いたろうと思わせる素質馬だった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;父のヤマニンスキーはマルゼンスキーと同じNijinsky×Buckpasser牝馬で、イタリアンカラー自身はFlaring Top≒Tom Fool≒Viennaで４・４×４。如何にもNijinskyらしい、芝ダート兼用の力強さを表現している馬だったことを覚えている。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ボトムラインは*アストニシメントに溯る小岩井牝系。最近は活躍馬が出ていないガリアスの分岐になるが、イタリアンカラーの３代母は59年オークス馬オーカンの半妹で、オーカンは皐月賞や有馬を勝ったリュウズキを産んでいる。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;イタリアンカラーは種牡馬となって18頭の産駒を残しており、殆んどが小川オーナーの所有馬だ。今回、携帯サイトで調教時計を見ていたとされたフクノツールも実は、イタリアンカラーがBMSであった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ちなみに国会でのやり取りはコメントする気にもならないが、質問した代議士は、自分が総裁選で推した河野一郎の河野家が、日本の競馬界/馬産界の重鎮ということをご存知だったのかはアサクサキニナッタ。&lt;/p&gt;</content:encoded>


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